車両・メーカー 公開 更新
フォワード・コンドルに特装系の車型を追加
型式の見方と車輪脱落予兆検知システム
いすゞ自動車とUDトラックスは2026年10月22日、中型トラック「フォワード」と「コンドル」に車型を追加し、安全装備を拡充して同日から販売を始めたと発表した。4HK1エンジンを積む車両総重量14.5〜20トンクラスに、全輪駆動車・消防車向けシャシ・ミキサー車向けシャシなどを設定し、あわせて車輪脱落予兆検知システムを14.5トン以上の全車に標準装備した。発表に載る型式は写真の車の2WG-FVZ90U4(フォワード)と2WG-BVZ90U4(コンドル)だけで、ホイールベースは公表されていない(2026年10月28日に編集部が確認した範囲)。この記事では、型式の記号をいすゞの資料で読み、いまフォワード・コンドルに乗っている人が確かめることも整理する。
この記事のポイント
- 特装系の車型を追加主な特長として、14.5トンクラスに全輪駆動車、16トンクラスに消防車向け、20トンクラスにミキサー車向けのシャシを設定した。
- 車輪脱落の予兆検知を標準に既存の車型も含め、車両総重量14.5トン以上の全車に標準装備する。検知の対象は後軸のタイヤに限られる。
- 型式は記号で読めるいすゞの資料に当てはめると、写真の車の2WG-FVZ90U4は14.5〜20.0トン・6×4・4HK1の車にあたる〈推論〉。
マーカーを引いた文を節ごとに拾い読みするだけでも、要点が分かるように書いています。
いすゞ・UDトラックスが10月22日に発表したこと
いすゞ自動車は10月22日、中型トラック「フォワード」に車型を追加し、安全装備を拡充して同日から販売を始めると発表した。UDトラックスも同じ日に、中型トラック「コンドル」について同じ内容を発表している。
「中型トラック「フォワード」に車型を追加するとともに、安全装備を拡充し、本日より販売を開始します。」いすゞ自動車 ニュースリリース(2026年10月22日)
| 発表・発売 | 2026年10月22日 |
|---|---|
| 価格 | 両社の発表に |
| 追加した主な車型 | 14.5トンクラス: 16トンクラス: 20トンクラス: |
| エンジン | 4HK1 |
| 安全装備 | 車輪脱落予兆検知 |
| 写真の車の型式 | フォワード コンドル |
| 目標販売台数 | 年18,000台 |
出典: いすゞ自動車「いすゞ、中型トラック「フォワード」のラインアップを拡充」、UDトラックス「中型トラック「コンドル」のラインアップを拡充」(いずれも2026年10月22日)。車両総重量(GVW)のクラスは発表の表記どおり
両社の発表は、4HK1エンジンを積む車両総重量14.5〜20トンクラスに特装系の車型を加え、車輪脱落予兆検知システムを14.5トン以上の全車に標準装備するという同じ内容である。違いは、いすゞの発表だけにフォワードシリーズ全体の国内の目標販売台数(年18,000台)が書かれている点と、予兆検知の書き方で、いすゞは「ギガ」に採用しているシステムの展開、UDトラックスは「新たに採用」と書いている。
追加された車型(全輪駆動車・消防車向け・ミキサー車向けシャシ)
両社の発表は、追加した車型を車両総重量(GVW)のクラスごとに次のように書いている。
「GVW14.5トンクラスに全輪駆動車、GVW16トンクラスに消防車向けシャシ、GVW20トンクラスにミキサー車向けシャシを設定し、多様な用途に対応するラインアップを拡充しました。」いすゞ自動車・UDトラックス ニュースリリース(2026年10月22日)
| 14.5トンクラス | 全輪駆動車 エンジン:4HK1 |
|---|---|
| 16トンクラス | 消防車向けシャシ エンジン:4HK1 |
| 20トンクラス | ミキサー車向けシャシ エンジン:4HK1 |
出典: いすゞ自動車・UDトラックス ニュースリリース(2026年10月22日)の「主な特長」。発表の本文は、この3つを含めて「全輪駆動車、消防車向けシャシ、ミキサー車向けシャシなど」を新たに設定したと書いている
追加された車型の型式とホイールベースは、両社の発表の本文には書かれておらず、発表に載っている型式は写真の車の2WG-FVZ90U4(フォワード)と2WG-BVZ90U4(コンドル)の2つである。UDトラックスの発表では、この写真の画像の代替テキストが「白いミキサー車が横から見える」になっている。いすゞのフォワードのラインアップのページと、UDトラックスのコンドルの仕様一覧のページにもホイールベースの数字は無く、両社のカタログは申し込みのフォームから請求する形になっている(2026年10月28日に編集部が確認した範囲)。
UDトラックスのコンドルの仕様一覧のページは、車両総重量のクラスごとに、駆動方式・最高出力・主要用途を次のように載せている(2026年10月28日に確認・表記はページのまま)。
| GVW 7.5-11.0 トン | 駆動方式 4x2・ カーゴ・ |
|---|---|
| GVW 14.5 トン | 駆動方式 4x2・ カーゴ・ |
| GVW 16.0 トン | 駆動方式 4x2・ カーゴ・ |
| GVW 20.0 トン | 駆動方式 6x4・ カーゴ・ |
出典: UDトラックス「Condor」仕様一覧(specs)。エンジン・トランスミッションの欄は表に載せていない
この一覧では、16トンの欄の主要用途に「消防車」が入り、20トンの欄の駆動方式は「6x4」である。一方、14.5トンの欄の駆動方式は「4x2」だけが書かれており、10月22日の発表にある全輪駆動車は、2026年10月28日に編集部が確認した時点では、この欄に反映されていない。
写真の車の型式「2WG-FVZ90U4」の読み方(いすゞの車型呼称の資料)
いすゞは、フォワードの型式の記号の意味を「フォワード型式 記号の意味」という資料(車型呼称)で公開している。2018年に作られたPDFで、「17FORWARD」の型式「2RG-FRR90S2」を例に、届出型式の各文字と、その後ろに続く派生車型名称の記号を、①から⑰までの番号を振って説明している。
「17フォワードより、一部車型コード・サフィックス・届出型式が変わります。」いすゞ自動車「フォワード型式 記号の意味」(車型呼称)
発表の写真のフォワードの型式「2WG-FVZ90U4」の①〜⑨の記号を、この資料の表に当てはめると次のようになる〈推論〉。資料の番号は、ハイフンの前の3字が①〜③、ハイフンの後ろが④から順に続く。
| ① 「2」 | 排出ガス規制適合車識別 PPNLT適合 |
|---|---|
| ② 「W」 | (燃費基準) 2018年の資料の表に |
| ③ 「G」 | (車両総重量) GVW3.5トン超 |
| ④ 「F」 | モデルライン 中型キャブオーバートラック |
| ⑤ 「V」 | GVW=車両総重量 14.5トン〜20.0トン |
| ⑥ 「Z」 | 駆動方式 6×4 |
| ⑦ 「90」 | エンジン記号 4HK1(4HK1-TCC・ |
| ⑧ 「U」 | 懸架方式・主制動装置 前後リーフサスペンション・ |
| ⑨ 「4」 | 車両届出区分 2018年の資料の表に |
出典: いすゞ自動車「フォワード型式 記号の意味」(https://www.isuzu.co.jp/
資料の表に当てはめると、写真の車は車両総重量14.5〜20.0トンの中型キャブオーバートラックで、駆動方式は6×4、エンジンは4HK1にあたり、20トンクラスのミキサー車向けシャシの車とみられる〈推論〉。②の「W」と⑨の「4」は2018年の資料の表に無く、その意味は編集部では確認できていない(2026年10月28日時点)。
ホイールベースは、届出型式ではなく、その後ろの派生車型名称の⑩の記号で表す。資料の表は、F(2601〜2900mm)からW(7101〜7400mm)までの記号を載せている。派生車型名称の⑬シャシ区分には、G(消防車)・M(ミキサ)・D(ダンプ)などの記号がある。両社の発表は派生車型名称を載せていないため、追加した車型のホイールベースの区分は発表からは読み取れない。
コンドルの写真の車の型式「2WG-BVZ90U4」は、フォワードの「2WG-FVZ90U4」とハイフンの後ろの1字目(④)だけが違う。いすゞの資料はフォワードのもので、④の「B」の意味は書かれていない。
「新型」ではなく車型の追加(フォワードの2025年11月の改良)
両社の発表の見出しは、いずれも「ラインアップを拡充」で、副題は、いすゞが「特装系シャシを追加、車輪脱落予兆検知システムを新たに展開」、UDトラックスが「特装系シャシを追加、車輪脱落予兆検知システムを新たに採用」である。いすゞは本文で、今回の内容を「今回の改良」と書いた。
今回の発表は、フォワード・コンドルの車型の追加と安全装備の拡充で、両社の10月22日の発表に「新型」という語は使われていない。フォワードは、2025年11月27日にも改良されている。このときは、車両総重量7.5トンから22トンまでの車型を続けたうえで先進安全装備を拡充し、一部の車型に4JZ1エンジンと9速DCT「ISIM」を新たに展開した。
「一部車型に軽量・高効率な4JZ1エンジンと9速DCT「ISIM(アイシム)」を新たに展開し、燃費性能と走行性能を一段と向上させました。」いすゞ自動車 ニュースリリース(2025年11月27日)
車輪脱落予兆検知システムとは
車輪脱落予兆検知システムは、ホイールナットに緩みが出たときの異常を検知し、車輪が外れる前の予兆の段階で、運転者に知らせる装置である。両社の発表は、仕組みを次のように説明している。
「ホイールナットの緩みが発生した時の異常を検知※し、車輪脱落の予兆の段階で警告表示とブザーでドライバーへ注意を促すことで、車輪脱落事故の予防に貢献します。」いすゞ自動車・UDトラックス ニュースリリース(2026年10月22日)。※は「検知対象:後軸タイヤのみ」
今回、車輪脱落予兆検知システムは、既存の車型を含む車両総重量14.5トン以上の全車に標準装備され、検知の対象は後軸のタイヤに限られている。いすゞは、このシステムを大型トラック「ギガ」にすでに採用しており、2025年10月29日の発表で、国内の商用車として初めて標準装備すると説明していた。
「大型車の車輪脱落事故が年々増加している現状を受けて、国内の商用車として初めて、車輪脱落予兆検知システムを標準装備します。」いすゞ自動車 ニュースリリース(2025年10月29日・ギガ)
国土交通省の資料に見る車輪脱落事故
国土交通省は、自動車の点検整備のページで、大型車の車輪脱落事故の発生状況と原因を説明している。
「ホイール・ボルトの折損等による大型車の車輪脱落事故は令和7年度には128件発生しており、令和5年12月には、青森県八戸市において大型車から脱落した車輪が道路保全作業員に衝突し死亡する事故が発生しています。」国土交通省「車輪脱落事故」
国土交通省によると、事故は11月から2月の冬期に集中し、冬用タイヤに交換してから1か月以内に多く起きる傾向がある。主な原因は、タイヤ交換のときの作業の不備と、交換した後の保守管理の不備の2つと推定されている。国土交通省は、整備管理者に向けて、脱落の多い左後輪を重点的に点検するよう求めている。

タイヤ交換時の作業の不備
- 規定の締付トルクで締め付けられていない
- ホイール・ボルト、ホイール・ナット、ホイールの錆やゴミの確認・清掃が不十分
タイヤ交換後の保守管理の不備
- 増し締めが行われていない
- 日常点検・定期点検で、ホイール・ボルトの緩みの点検が不十分
- 規定の締付トルクで増し締めされていない
- 増し締めの実施時期(距離)が遅い
出典: 国土交通省「車輪脱落事故」(自動車の点検整備)の「車輪脱落事故の発生原因」。表記は原文から一部整理
いすゞが案内する増し締めと日常点検
いすゞも「大型車・車輪脱落事故防止のために」というページを設け、事故の時期と、タイヤの脱着・日常点検の方法を説明する。このページは、事故の時期を「冬期(11月~3月)」と書いており、国土交通省の「車輪脱落事故」のページの「冬期(11月~2月)」とは月の範囲が違う。
| 締め付け | 適正な |
|---|---|
| 増し締め | タイヤ交換後は、 |
| 注油と清掃 | ボルト・ |
| 日常点検 | 1日1回、 |
| マーキング | 2021年4月から、 |
出典: いすゞ自動車「大型車・車輪脱落事故防止のために」(2026年10月28日に確認)。表記は原文から一部整理
いすゞのページは、タイヤを交換した後に50~100km走ったところで増し締めをするよう案内し、規定の締め付けトルクは運転席側のドア部に表示されていると書いている。理由として、規定のトルクで締め付けても、走行すると初期なじみによって軸力が低下するためと説明している。
いまフォワード・コンドルに乗っている人が確かめること
10月22日の両社の発表は、新しく販売する車への標準装備について書いたもので、すでに使われている車への後付けについての記載はない(2026年10月22日の両社の発表)。手元の車について確かめるときは、車検証の「型式」欄が手がかりになる。
| 型式の頭の3字 | いすゞの |
|---|---|
| リコール | 国土交通省の |
| 予兆検知の後付け | 国土交通省の |
| 点検 | いすゞの |
出典: いすゞ自動車 フォワード「Fカーゴ ラインアップ」・「フォワード型式 記号の意味」・「大型車・車輪脱落事故防止のために」、国土交通省「リコール情報検索」「先進安全自動車(ASV)」
国土交通省の「リコール情報検索」は車名・型式・届け出日から検索でき、自分の車の車台番号が対象かどうかは、メーカーか販売会社に確かめるよう案内している。同じページは、車台番号が範囲に入っていても、変速機の違いなど車の仕様によって対象外の場合があるとしている。
型式のハイフンの後ろの車台型式(FRR90・FVZ26など)は、日本自動車工業会が公開している車台番号の一覧表でも確かめられる。一覧表(いすゞ・2025年)には、いすゞの名前で「FRR90」「FVZ26」など、UDトラックスの名前で「BRR90」「BVZ26」などの車台型式が並び、2025年に作られた車の車台番号の範囲が載っている。一覧表は「★本表は参考情報です。証明書ではありませんのでご了承ください。」と注記している。コンドルの型式は、フォワードの車台型式の頭の「F」を「B」に替えた形で付けられているとみられる〈推論〉。
フォワード・コンドルの車台型式と2025年の車台番号の一覧を開く
| FRR90 | 7214164~ 型式の頭: |
|---|---|
| FRR89 | 7000004~ 型式の頭: |
| FSR90 | 7018641~ 型式の頭: |
| FSS90 | 7001588~ 型式の頭: |
| FRS90 | 7001563~ 型式の頭: |
| FTR90 | 7020180~ 型式の頭: |
| FTS90 | 7000140~ 型式の頭: |
| FVR90 | 7000340~ 型式の頭: |
| FVZ90 | 7000114~ 型式の頭: |
| FVR26 | 7000029~ 型式の頭: |
| FVZ26 | 7000146~ 型式の頭: |
| BRR90 | 7005197~ 型式の頭: |
|---|---|
| BRS90 | 7000050~ 型式の頭: |
| BSR90 | 7000614~ 型式の頭: |
| BSS90 | 7000018~ 型式の頭: |
| BTR90 | 7001288~ 型式の頭: |
| BVR26 | 7000005~ 型式の頭: |
| BVZ26 | 7000024~ 型式の頭: |
出典: 日本自動車工業会「車台番号一覧表」いすゞ・2025年(16〜24ページ)。上の表がいすゞの名前、下の表がUDトラックスの名前の行。上の段が2025年に作られた車の車台番号の範囲(始番号~終番号)、下の段が同じ一連番号の型式として並ぶ型式の頭の3字。一覧表は参考情報で、証明書ではない
編集部の見方
発表の中身を、国といすゞの資料と照らし合わせる
01
検知は後軸タイヤのみ、国の資料は左後輪に注意
両社の発表は、検知の対象を後軸のタイヤに限る。国土交通省は、整備管理者に向けた対策で、脱落の多い左後輪を重点的に点検するよう求めている。
発表の検知の範囲(後軸)は、国の資料が脱落が多いとする左後輪を含んでいる〈推論〉。前の車輪は検知の対象に入っていないため、前輪のナットの点検は従来どおり必要になる〈推論〉。
02
発売は事故が増える冬の前
発売日の10月22日は、国の資料が事故の集中を示す11月から2月の前にあたる。国の資料は、事故の原因を、タイヤ交換のときの作業と交換した後の管理の不備と推定している。
予兆検知のシステムは緩みが出た後に運転者に知らせる装置で、国の資料が挙げる締め付けや増し締めの作業そのものを代わりに行うものではない〈推論〉。発表も、システムの役割を、予兆の段階で注意を促すことと説明している。
03
型式の記号で車の区分が分かる
いすゞの資料では、型式のハイフンの後ろの2字目(⑤)が車両総重量の区分、3字目(⑥)が駆動方式を表す。14.5トンクラスの全輪駆動車や16トンクラスの消防車向けシャシの型式は、両社の発表には載っていない。
追加した車型を検討する人や、手元の車と比べたい人は、車検証や見積書の型式のハイフンの後ろの2〜3字目を資料の表と照らすと、車両総重量の区分と駆動方式の違いを見分けやすい〈推論〉。ホイールベースは型式の後ろの派生車型名称で表すため、販売店で派生車型名称まで確かめる必要がある〈推論〉。
出典: いすゞ自動車・UDトラックス ニュースリリース(2026年10月22日)、いすゞ自動車「フォワード型式 記号の意味」、国土交通省「車輪脱落事故」(2026年10月27日に確認)
まとめ
- いすゞとUDトラックスは10月22日、フォワードとコンドルに車両総重量14.5〜20トンクラスの特装系の車型を追加し、同日に販売を始めた。
- 追加したのは、14.5トンクラスの全輪駆動車、16トンクラスの消防車向けシャシ、20トンクラスのミキサー車向けシャシなどである。
- 発表に載る型式は写真の車の2WG-FVZ90U4と2WG-BVZ90U4だけで、ホイールベースは公表されていない(2026年10月28日に編集部が確認した範囲)。
- いすゞの車型呼称の資料に当てはめると、2WG-FVZ90U4は車両総重量14.5〜20.0トン・6×4・4HK1の車にあたる〈推論〉。
- 車輪脱落予兆検知システムは、既存の車型も含めて14.5トン以上の全車に標準装備され、検知の対象は後軸のタイヤである。
- 国土交通省によると、大型車の車輪脱落事故は令和7年度に128件あり、11月から2月に集中している。
よくある質問
フォワードとコンドルは新型になったの?
10月22日の発表は、車型の追加と安全装備の拡充です。両社の発表の見出しはいずれも「ラインアップを拡充」で、いすゞは本文で「今回の改良」と書いています。フォワードは2025年11月27日にも改良されており、このときは一部の車型に4JZ1エンジンと9速DCT「ISIM」が加わりました。
追加された車型の型式とホイールベースは?
両社の発表に載っている型式は、写真の車のフォワード「2WG-FVZ90U4型」とコンドル「2WG-BVZ90U4」の2つだけです。14.5トンクラスの全輪駆動車と16トンクラスの消防車向けシャシの型式、追加した車型のホイールベースは、発表にも、いすゞのラインアップのページとUDトラックスの仕様一覧のページにも書かれていません(2026年10月28日に編集部が確認した範囲)。詳しい仕様は販売店で確かめてください。
フォワードの型式の見方は?
いすゞは「フォワード型式 記号の意味」という資料で、型式の記号の意味を公開しています。ハイフンの後ろの1字目のFが中型キャブオーバートラック、2字目が車両総重量の区分(R=7.0〜8.0トン、S=8.0〜11.0トン、T=11.0〜14.5トン、V=14.5〜20.0トン)、3字目が駆動方式(R=4×2、S=4×4、Z=6×4)を表します。資料は2018年に作られたもので、2WG-FVZ90U4の頭の3字にある「W」の意味は載っていません。
コンドルの型式は?
UDトラックスの発表の写真のコンドルの型式は「2WG-BVZ90U4」で、フォワードの「2WG-FVZ90U4」とハイフンの後ろの1字目だけが違います。日本自動車工業会の車台番号一覧表(いすゞ・2025年)にも、UDトラックスの名前で「BRR90」「BVZ26」などの車台型式が並んでいます。Bの記号の意味を説明した資料は、編集部では確認できていません。
車輪脱落予兆検知システムはどんな仕組み?
ホイールナットに緩みが出たときの異常を検知し、車輪が外れる前の予兆の段階で、警告表示とブザーで運転者に知らせる仕組みです。検知の対象は後軸のタイヤのみとされています。いすゞは2025年10月29日に、大型トラック「ギガ」で国内の商用車として初めてこのシステムを標準装備すると発表していました。
いま乗っているフォワード・コンドルにも付けられる?
10月22日の両社の発表は、既存の車型を含めて14.5トン以上の全車に標準装備するとしていますが、すでに使われている車への後付けについての記載はありません(2026年10月22日の両社の発表)。国土交通省は、車輪脱落予兆検知装置を後付けも含めてASVの補助の対象に挙げており、対象は事業用の車両です。補助の年度ごとの条件は、国土交通省のASVのページで確かめてください。
自分の車がリコールの対象か調べるには?
国土交通省の「リコール情報検索」で、車名・型式・届け出日からリコール等を検索できます。個別の車台番号で対象かどうかを調べるときは、自動車メーカーや販売会社に問い合わせるよう案内されています。車台番号が範囲に入っていても、車の仕様によって対象外の場合があるとされています。
フォワードとコンドルの発表に違いはある?
追加した車型、エンジン、車輪脱落予兆検知システムの内容は、両社の発表で同じです。いすゞの発表には、フォワードシリーズ全体の国内の目標販売台数として年18,000台が書かれており、UDトラックスの発表にはこの数字がありません。いすゞは予兆検知を「ギガ」に採用しているシステムの展開と書き、UDトラックスは「新たに採用」と書いています。
大型車の車輪脱落事故は、どれくらいある?
国土交通省によると、ホイール・ボルトの折損などによる大型車の車輪脱落事故は、令和7年度に128件発生しました。事故は11月から2月の冬期に集中し、冬用タイヤに交換してから1か月以内に多く起きる傾向があるとされています。いすゞのページは冬期を11月から3月と書き、タイヤ交換後は50~100km走行を目安に増し締めをするよう案内しています。
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関連するニュース
出典と参考資料
- いすゞ自動車「いすゞ、中型トラック「フォワード」のラインアップを拡充」2026年10月22日 https://www.isuzu-global.com/ja/newsroom/20261022_1.html
- UDトラックス「中型トラック「コンドル」のラインアップを拡充」2026年10月22日 https://www.udtrucks.com/japan/japan/news-and-stories/news/Condor2026
- いすゞ自動車「いすゞ、大型トラック「ギガ」を改良し、発売」2025年10月29日 https://www.isuzu-global.com/ja/newsroom/20251029_1.html
- いすゞ自動車「いすゞ、中型トラック「フォワード」を改良して発売」2025年11月27日 https://www.isuzu-global.com/ja/newsroom/20251127_1.html
- 国土交通省「車輪脱落事故」(自動車の点検整備) https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t2/t2-1/
- 国土交通省「先進安全自動車(ASV)」ASVの導入に対する支援 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/01asv/index.html
- いすゞ自動車「フォワード型式 記号の意味」(車型呼称・PDF) https://www.isuzu.co.jp/faq/car/pdf/acar_syo_fwd01.pdf
- いすゞ自動車 フォワード「Fカーゴ ラインアップ」 https://www.isuzu.co.jp/product/forward_post/variation/lineup.html
- UDトラックス「Condor」仕様一覧 https://www.udtrucks.com/japan/trucks/condor/specs
- いすゞ自動車「大型車・車輪脱落事故防止のために」 https://www.isuzu.co.jp/support/wheel_fall_off/
- 日本自動車工業会「車台番号一覧表」いすゞ・2025年(PDF) https://www.jama.or.jp/operation/maintenance/frame_number/pdf/2025/2025_chassis_isuzu.pdf
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン「リコール情報検索」 https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/recall-search.html
アイキャッチの画像: AIで生成したイメージです(実在の車両・現場の写真ではありません)
訂正・追記
- 追加した車型の表、型式の記号の読み方(いすゞの車型呼称の資料)、コンドルの仕様一覧、いすゞの増し締めと日常点検の案内、フォワード・コンドルの車台型式の一覧、いま乗っている人が確かめることを追記しました。
- 本文に、国土交通省のページの車輪脱落事故の発生月別推移の図(出典つき)を追加しました。


